array(2) { [0]=> string(13) "ejl_attribute" [1]=> string(9) "attribute" } Simple Start Systemの点検

Simple Start Systemの点検

 SIMPLE STARTシステムの取り扱い:
操作:
クランクケースの内圧及び真空パルスがスタートポンプに伝わると、燃料がメタリング室からスタートポンプへ吸い込まれ始め、スロットルボア内のインジェクターホールに燃料を噴霧します。エンジンが暖まるにつれて余剰燃料は不要となり、次第に濃度が濃くなり徐々に低速になります。Simple Startを起動したまま放置すると、エンジン内の燃料が濃くなりすぎて停止してしまいます。 


起こりうる故障モード:
1) 始動しない時:

簡易的な初期確認の方法として手動でチョーキングするか、キャブレターのスロットルボア部に燃料を少し入れてプライミングしてからエンジンを始動します。この確認でエンジンが始動する場合Simple Startポンプの不具合が疑われます。


エンジンの始動時にはSimple startシステムが作動します。この状態で始動するとエンジンが暖まるとともに燃料が濃くなり回転数が徐々に下がり停止します。この場合、システムは正常に機能しています。まれに古い燃料や異物が燃料通路内に詰まることがあります。エンジンを作動してもシステムが正常に戻らない場合は、点検を受けてください。


インシュレーター部(エンジン側)のガスケットを点検しパルス通路が塞がれていないことを確認します。


Simple Startシステムがオンになっていること確認します。


インレットチェックバルブ;インレットおよびアウトレットのチェックバルブは空気の逆流を防ぎます。


チェックバルブが正常に機能していないときは、キャブレタークリーナーを直接吹きかけて清掃してください。直接エアーブローを行わないでください。清掃後機能が回復しない場合、ポンプボディ本体を交換してください。


燃料ポンプガスケット及びダイヤフラムは交換可能な部品です。ボディのポンプ面にポンプダイヤフラム、次にポンプガスケット、ポンプボディの順に組付けます。


2) 起動するが停止してしまう時:
もう一つ起こり得る故障モードがリークです。Simple Start ポンプが止まらない場合や、アウトレットチェックバルブが破損した場合、システムから燃料が漏れてキャブレター混合比設定に影響を及ぼします。 


1) パルス通路の確認をしてください。ポンプの作動には微小のパルスが必要です。ランモードでパルスを完全に遮断するために、Simple startのパルスを制御するレバーが正しい位置にあることを確認してください。


2) アウトレットチェックバルブは機能していますか? プライマーホースでアウトレットチェックバルブを再度テストしてください。息を吹き入れるか、キャブレター圧力テスターを使用してチェックバルブに空気を吹き込んでください。アウトレットチェックバルブから気流への反発があるはずです。


アウトレットチェックバルブがくっついて開いたままになっている場合は、スプレー式キャブレタークリーナーで掃除することができます。クリーナーで除去できない場合は、スタートポンプ本体を交換してください。