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ザマと新型コロナウイルスの戦い
2020-02-28
私たちは今年の初頭に新型コロナウイルスが検出されたことは聞いてはいましたが、そのウイルスが武漢から、中国全土、さらには世界中へ拡大し人々に影響を及ぼすとは予想していませんでした。2020年2月26日時点で中国内の新型コロナウイルス感染者数は78,190人に上り、うち65,187人が湖北省(市民1,000人あたり1.1人)で発症しました。私たちの中国工場がある広東省は国内で湖北省の次に感染が多く報告されている省で、感染者数の合計は1,347人、つまり100万人あたり11.92人の感染が報告されています(そのうち62人は恵州で発生、100万人あたり13人)。 幸いなことに、現時点で新型コロナウイルスに感染した従業員は一人もいません。
ウイルスは1月下旬、春節に向けた帰省ラッシュ(「年間で世界最大規模の民族移動」として知られる)により急速に拡がりました。中国政府は、休暇から戻る旅行者の二次感染を避けるため、今年の春節期間を延長しました。
社会的責任感の高い企業として、ザマは常に従業員の健康と安全を第一に考えています。新型コロナウイルスの発生以来、ザマの経営陣はウイルスの感染拡大に細心の注意を払い、ウイルス感染予防対策チームを立ち上げました。対策チームは従業員の安全衛生を保証するために、業務再開に向けて次のような準備を進めました。
Ø 全従業員の行動履歴や健康状態の把握。
Ø 従業員向けの感染予防オンライントレーニング資料の発行及びにテストの実施(職場に戻る前に、全従業員はオンラインテストで100点を取り合格しなくてはならない)。
Ø 工場勤務者向けの寮及びシャトルバスの手配。
Ø マスクや除菌剤等、衛生管理用品の準備。
Ø 生産現場、事務所、食堂等工場施設の消毒作業。
Ø 感染症対策計画等に関する行政との情報交換。
感染症の集団発生によって、中国内の衛生管理用品が不足しました。対策チームは業務再開に十分な物資を購入するのに大変苦労しましたが、ザマグループ拠点及びSTIHL購買部部門の支援を受けることができ、心より感謝しています。
ザマは従業員の新型コロナ感染防止策として最も厳しい感染対策システムを導入し、2月15日には自治体の認可を受けて、まずは従業員200人余名で生産を再開しました。ザマは全従業員に対して1日3回以上の体温測定を実施しています。従業員のほか、全訪問者に対しても工場入場前の体温測定を義務付けています。会社は従業員全員に対して就業日毎に新しいマスクを配布し、従業員は通勤中及び勤務中に常時マスクを着用しなくてはなりません。また工場の施設は日々消毒作業が行われています。
さらに、ザマは従業員食堂にも特別措置を講じました。 ウイルス流行中、食堂はお弁当のみ提供することになったため、従業員は前日に料理を注文しなくてはなりません。各座席は1メートルの距離を置き、仕切り板を設けました。またグループ毎に食事時間を厳格に管理し、各グループの食前食後に消毒作業が行われます。
通勤による感染リスクを回避するために、ザマは2月10日からオフィススタッフに対して在宅勤務を推奨しています。フレキシビリティはホームオフィスの大きな利点ですが、在宅勤務の人には通信の安定性やコミュニケーションが課題となる場合もあります。インターネット接続が不安定なため、ビデオ会議中は「聞こえますか?」 「よく聞こえませんでした。繰り返していただけませんか?」 等の質問をよく耳にします。幸いなことに中国内の状況は改善しつつあり、オフィススタッフも今週(CW9)から職場に戻ることができ、 2月26日の時点でザマ中国工場では既に従業員750人が職場に戻ることができました。
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